看護者というのが、老人ホームでも必要になっています。実際、女性看護者が独占的に仕事をこなしていますが、やはり子育ても経験し、介護にも取り組んでいる既婚者が多く、即戦力になっています。お家では高齢者のお世話が大変ですから、それをカバーする役割です。
放っておけば、ほとんど食事もしない、動かない、話さないような方も、看護師の努力によって食べたり、動いたり、話したりするようになるといいます。そうすると体重も増えますし、検査値も良くなります。お家で生活する人と医療・介護施設で生活する人の衣食住という生活環境は格段に違うといいます。
ですから、看護者の給与も能力給という項目が目立つワケです。充分な環境に加えて、豊富なリハビリメニューやレクリエーションが提供されれば、例えば、認知症の進行速度が遅れるのではと、期待する声もあるようで、そのために老人ホームでは経験者を優遇しています。
しかし、現実は非常に厳しいものがあります。医師の施設では、音楽療法を取り入れることもあるといいます。しかし、現状においては認知症用のリハビリメニューというのはまだありませんから、研究熱心でなければ長く続かない職種なのかもしれません。