看護師にとって重要な技術の一つとなるのが、患者に注射をする技術です。技術の上手い下手によって、注射をした時の患者の感じる痛みが変化することも多いので、患者に苦痛を与えないように注射をするためには欠かせないテクニックです。
注射をする技術が上達すれば患者からも喜ばれるので、日ごろから上手にできるように研究しておいた方が、仕事を正確におこなうためにも役立ちます。患者に痛みを感じさせないようにして注射をするためには、針の刺し方も重要なポイントになります。
特に重要になるのが、皮膚に針を刺す角度です。角度が急すぎても不適当で、皮膚との角度が狭すぎても注射がしにくくなります。針を刺すのに最も適当な角度は30度前後で、針が皮膚の奥までスムーズに通りやすくなり、患者の負担もその分軽くなります。
ただし場所によっては、角度を変えた方が針を入れやすくなることもあり、皮膚の浅い部分に血管が通っている場合には、30度でも角度が急すぎる場合があります。このような場所では10度前後の角度で針を刺した方がスムーズに針を通せることも多いので、場所に合わせて角度を調整するのがコツです。針が皮膚に刺さった後に角度を動かすこともコツで、角度を平らに近づけることで、針が奥まで通りやすくなります。