小児科や内科など病院内で看護師として働ける職場はいろいろありますが、その中でも外科は臓器や骨、神経など幅広い部位の手術や治療をおこなうので分野も多岐にわたります。外科は大きく分けると消化器官の炎症や腹部の外傷性疾患などを扱う一般外科と、整形外科や脳神経外科のように特定の部位に絞って治療や手術をおこなう専門外科に分かれます。
外科で働く看護師の仕事は外来勤務か病棟勤務かで多少業務内容が違いますが、どちらにも共通して求められるのが患者の様態を確認することと、患者の家族の精神面のケアをおこなうことです。具体的にはまず入院患者の脈拍や血圧、呼吸といった患者を診察するうえでベースとなる情報を確認します。
そして入院後は定期的にその数値を確認することで容体の変化を察知する手掛かりとします。また手術を控えた患者や手術を受けた患者のケアもおこないます。手術を控えた患者に対しては手術への不安を取り除き、手術を受けた後の日常生活への影響を説明します。
手術後の患者に対しては定期的に様子を確認することで容体に変化がないかどうかをチェックします。また入退院の準備もします。入院の場合はすぐに患者に既往歴や家族構成、嗜好品を確認することで入院環境を整えます。退院を控えた患者には日常生活する送る上で注意した方がよいことを伝えます。また退院後、自宅で必要なケアがある場合は、患者や家族にケアの具体的な内容や手段を伝えます。