看護師や介護福祉士が在籍するクリニックには、高齢者の患者さんが多くいます。入院病棟においては、体力勝負というパターンもあります。たとえば、2時間ごとに患者さんの体位変換をします。また、日中に車椅子に乗って過ごす患者さんもいますが、30分ごとに車椅子から立ってもらうなどして除圧を促し「褥瘡予防」に努めるといいます。
ちなみに褥瘡とは寝たきりによって、体重で圧迫される部分の血流が悪くなると、皮膚がただれたりすることで、床ずれです。床ずれができてしまうとなかなか治らないといわれていますから、予防は大事になります。患者さんの状態に合わせてベッドにも工夫し、ウレタンマットを敷いたりします。
身体には保湿剤を塗布して保護します。こうした看護師の業務に新たに「スキンテア」が加わることもあります。高齢となり薄くなった皮膚が擦れたりすると皮膚裂傷になります。毎回、正しい知識を持って安全に携わるために勉強会が開催されます。
これにより患者さんも安心・安全に過ごすことができます。秋冬になると皮膚が乾燥してしまうため、身体の大きな患者さんのために保湿剤を塗ってあげることもあります。看護師は体力勝負ともいわれている職業です。