看護師は認知症の患者に対しても看護をすることがあります。認知症の患者に対する看護は、一般の患者に対する看護とはさまざまな面で違いがあります。認知症の患者の看護をする時に注意しなければいけないことは、認知症の患者の場合、自分の意思をしっかりと伝えることができない場合があることです。
一般の患者ならば、痛みを感じた時にどの部分に痛みがあるのか、医師などに細かく伝えることができますが、認知症の患者の場合には痛みがあることを教えることができても、どこに痛みを感じるのか詳しく説明することが困難です。
このような場合に看護師がしなければいけないことは、自分の気持ちを伝えることができない認知症の患者の気持ちになって看護をすることです。認知症は患者が生活している環境によって症状が悪化してしまうこともあるので、症状を悪くしないようにするためには、患者が生活しやすい環境を整えることが必要です。
認知症の患者を看護する時に知っておいた方が良いことは、その人の生活習慣です。認知症になっても生活習慣は変わらないことがあるため、こうした生活習慣を尊重しながら患者の看護をすることが必要です。生活の習慣を尊重することにより患者が生活しやすくなります。