薬剤師は最近、6年制の大学で学ばなければ国家資格を取得することができなくなっています。数年前までは4年制の大学で国家資格を取得することができていたのですが、法改正が行なわれ6年間学ばなければ資格を取ることができなくなりました。薬剤師というお仕事の種類は、その名のとおり薬を扱う専門家であり、医療の中でも必要とされる存在です。最近では医師に診察してもらった後は処方箋を与えられ、薬局やドラッグストアに行って薬剤師に薬を出してもらうシステムを導入させる病院が増えてきています。薬を扱う専門家なので、医薬品に対して責任を追う立場でもあります。そのため、当然のことですが処方する薬を間違えては絶対いけません。医薬品の中にはまったく違う配合なのに名前がとてもよく似ている種類もあり、間違えてしまうと人体の危機に関わることもあります。
そのような専門家であるため、薬学部に入学し学ぶにはどのような勉強をするのかといいますと、有機化学、物理化学、機能形態学、分析化学、生薬学、生化学、衛生薬学、免疫学、薬物治療学、薬剤学、薬物動態学、薬理学など、当然のごとく科学や生態学を主に勉強していきます。そのため受験では科学や生物学など理化学系の試験を要され、その知識が十分に持っているのかどうかを試されます。しっかりとした知識を持っていなければ薬科大学や薬学部などの授業を受けていくことは難しく、受験に対応できる知識だけでなくそのほかにも薬に対しての知識もある程度もっておくと良いといいます。科学や生態学を予習として、本を読むだけでも違っていきます。しかも、人によっては理化学の中でも得意不得意がジャンルによってあり、生態学が得意な人は物理化学に苦労することがあるといい、物理化学が得意な人は生態学に苦労することがあるといいます。
得意不得意があるのは誰しもそうですが、不得意なものを克服してこそ専門的なスキルを身につけることができるもので、不得意だからといって避けて良いものではありません。そして、薬学部にも物理の授業もあるといわれています。体に関わることだからといって科学や生態学のみを知っておけば良いというわけではありません。理化学というものは意外と幅広い勉強であり、薬に対応することができる専門家はその知識を十分に持っている立場でもあるわけです。一般の人たちが頼りにする存在でもある薬の専門家なので、6年間という勉強期間は長いかもしれませんが、十分な知識を習得させるためにもその期間が必要だと判断されたものといわれています。