数十年前のバブル崩壊後より就職難という言葉が出てきました。経済不況は今現在も長引いているといってよいのではないでしょうか。以前は良い大学を出れば良い会社に入社できると信じられていました。しかし今現在は、たとえ有名大学にいるからといって就職が確実にできるとは限らない状況です。
また、就職できたとします。そうすると今度は不景気の影響でその会社の業績次第では安定した収入が得られるか、もしくはずっと雇用してもらえるかも分からない現実もあります。この不景気の中でも、景気に左右されることなく常に一定数の需要のある業種があります。
それが医療です。病院や医院、クリニックなどはよほどのことがない限り、業績悪化で今在職中の人員の削減をすることもありません。また景気に左右されないのでお給料が大幅カットされる、などということもありませんので安定した生活が保障されているといっても良いと思います。
病院などでは医師や薬剤師、栄養士、事務など多職種の職員が働いていますが、その中でも人員を多く占める業種は看護師です。医師の指示のもと診療の補助、看護を行います。外来診療であれ入院中であれ、患者さんの一番近くで働き、患者さんにとって医療従事者の中で一番近い存在であります。
働くためには国家資格が必要になります。専門学校、短期大学(3年制)、大学などで学び、そこで国家試験を受けるための資格を得ます。国家資格が必要な職種は他にもたくさんありますが、看護師ほど就職できる確率の高い資格は少ないのではないでしょうか。
現在は男性で看護師として働いている方が多くいます。しかしやはり女性の割合の多い業種には違いありません。女性は社会人として働き始めてから、男性と違いずっと社会で働き続けるわけにはいかない時もでてくることがあるでしょう。
結婚して夫が転勤をすることになったため現在の職場を退職しなければいけない、妊娠し出産後は育児に専念したいのでいったん仕事を退職する、というふうに女性のほうがライフスタイルを変えなければいけないことが多くあると思います。
そのようなときに、たとえ引っ越ししたり働く地域が限定されたとしても、医療関係の職場は全国どこにでもあります。慢性的な人手不足なので、限定された地域でしか職場がない、なかなか再就職先がみつからない、ということが少ないです。それなのでライフスタイルの変化に柔軟に応じることが可能です。安定した生活を望む方ほどこの職業は向いているのではないでしょうか。